第3回先端研究セミナーを2012年10月22日に開催しました。

演題:血中エクソソーム腫瘍マーカー探索のためのプロテオミクス

演者:植田 幸嗣 博士 (独立行政法人 理化学研究所 ゲノム医科学研究センター バイオマーカー探索・開発チーム)

抄録:血中バイオマーカー探索において直接網羅的にタンパク質を定量化することが出来るプロテオミクス技術は極めて有効であるが、未精製の血清タンパク質を質量分析しても微小な癌組織が分泌する微量なマーカータンパク質の検出はできない。本講演では、癌細胞から分泌されるエクソソームにフォーカスした多検体定量プロテオームプロファイリングを紹介する。エクソソームは癌細胞膜、細胞内の分子情報をよく保持し、血中プロテアーゼによる分解から免れ、かつ血清プロテオミクス最大の難点である多量タンパク質群を含まないという、理想的な血中バイオマーカーリソースとして注目されている。急速に脚光を浴びつつあるエクソソーム研究ではあるが、黎明期であるがゆえに気付かれていない実験上のピットフォールも数多く存在するため、我々が得た実際の実験データを元に、今後のエクソソーム研究の動向を議論したい。

 

日時:2012年10月22日(月) 16:00~17:00

 

場所:研究所1階 セミナー室B

 

連絡先:芝 清隆(内線5382)

 

*本セミナーの内容は専門的であり、医学生物学分野の研究に携わる方を対象としています。